テクニカル指標は数あれど結局説得力があるのはトレンドラインと単純移動平均線しかないと思っています。
テクニカルを使用する際の留意点は
・皆が見ているチャートで皆が参照しているテクニカルを使うこと。
・テクニカルは強い材料が登場した際にワークしないこと。
トレンドライン
トレンドラインは上昇相場なら安値をつないだ、下落相場なら高値をつないだ線のことです。
これは下落トレンド |
引く人によってどの頂点を取るかが異なるうえに、見ているチャートがマイナーなものだったりすると全く機能しません。
ゴールドの取引だったら国際金取引は米ドル建てなのでドル建てチャートで引いてください。
意味合い的には相場は常に上下動するのですが、安値が切りあがる(逆に
高値が切り下がる)ならしばらくはそれが継続するものだと信仰することが活用法です。
相場は上がったり下がったりするものですが、安い時に買いたいのが人情です。
でも焦れてしまって、安くはないけどこの位なら買ってもいいかと飛びつくポイントがあります。
これを「トレンドラインがテストされる」とか「押し目を形成する」とか表現することが多いです。
上図の青い丸の部分がそれで、トレンドラインが機能していれば一時的にラインに接近したとしても再びラインに添うように波動が繰り返すはずです。
ゴールドの場合短期的な上昇トレンドの時は押し目を作らないことがままあります。
単純移動平均線
移動平均線は期間を決めてその終値を平均した値をプロットしたもので私の場合は
5日平均線 ・・・チャートの赤
25日平均線 ・・・チャートの橙
200日平均線 ・・・チャートの緑
を利用することが多いです。
18/04/26の朝に取得した日足チャートを例に |
意味合い的には
移動平均よりも上に価格があれば、その期間に買いポジションを建てた他の参加者は含み益を持っている可能性が高い
と考えます。
チャートは週末を含まないので5日なら一週間、25日なら一か月の市場参加者の状況があらわれます。
上図だと現値が5日、25日平均の下にありますから、ここ一週間はもちろん一か月以内に買いを立てた人は総じて含み損なわけですね。
あと趣が違うのは200日平均なのですが、おおむね1年間以内に買いポジションを建てた人の状況と考えてよいでしょう。 厳密に考えれば1年の営業日は200日以上あるわけですが、歴史的(といってもここ60年くらい)な経緯があってこれを見ている人が多いです。
上の図では過去1年で買いポジションを引っ張っている人は含み益をもっていると考えます。
概略としては以上ですが、効能としては市場参加者の心理状態を把握できるという点です。
上図の場合は一週間・一か月で利益を出さなければならない人は損失を抑えるためにポジションを手放していると推測できますし、年単位でいいやという人はまだ余裕な心理状況だろうなと
こうしてポーカーの手札が見えないまでも、場に捨てられたカードから相手の手札の見当をつけるがごとく投資判断の一助としています。
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