金投資について深堀していくとスポット市場と先物市場の2つのプライスが気になり始めます。
この2つのプライスはおおむね一定の幅を保ちながら連動しています。
スポット市場
金スポット取引とかロコロンドン取引とか言われる現物取引のプライスです。
ロンドン金市場での取引レートで、決済通貨は米ドル
ディーラーは電話一本でこれを商いし、代金の受け渡しは2日後に行うルールです。
この取引に適合するゴールドバーは『グッドデリバリーバー』と呼ばれLondon Bullion Market Association (LBMA)によって規定されています。
品位999.5以上
重量350~430トロイオンス(約10.9~13.4kg)
長さ25̟cm(許容誤差4cm)
巾7cm(許容誤差1.5cm)
高さ3.5cm(許容誤差4cm)
側面の傾斜5~25度
ざっくり1本6千万円くらいの正に『金塊』です。
受け渡しといっても実際にはロンドンの金保管庫の所有権がつけかわるだけで、実際に手元に金塊を配達させることは可能ですがあまりないようです。
金CFD取引はこのスポット市場のプライスに連動しています。
先物市場
先物市場は最大6か月先に決済する金のプライスを意味しており、最大の市場はシカゴマーカンタイル取引所(CME)グループのCOMEXです。
CMEは米国の先物取引所を片端から合併統合しており
NYMEX
CBOT
COMEX
とかいろいろ出てきますが、すべてCMEの傘下取引所となります。
NYMEXはGLOBEXという電子決済システムを提供しておりこれが24時間稼働しています。
2つのレートの違い
先物市場のプライスの方がスポット市場よりもわずかに高いです。
これは先物受け渡し日までの金利分に相当します。
それ以上のプライスの乖離がおこると、そのマーケットの歪みを利用して利益を得る(裁定取引といいます)業者が頑張るので非合理な価格の差は起こりません。
ゴールドの場合は一物一価の原則が良く機能しているとおもいます。
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