金鉱株に投資する。


<この記事の要約>

・追加証拠金が怖くて金CFDができないひとは多少面倒だけどこういう手もある。


金鉱株保有の提案



 金現物の保有だけでは豊かになれません。
ゴールドの値が上がる=貨幣の価値がさがる。ということですので


 打開策としては『レバレッジをかける』ことなのですが
追加証拠金を怖がる方もいることでしょう。

 そこで提案できるのが「金鉱株の現物保有」です。
金鉱株はゴールドの値動きを拡大した動きをするためです。

1)株式の営業レバレッジ

 金鉱株の場合は売上高は金価格の影響を強く強く受けることになります。
あたかもゴールドにレバレッジをかけたかのように。

 売上高ー(売上原価+販売管理費)=営業利益

・仮に金相場が1000ドル/オンスで、それに対応するコストが800ドルだとすると


 営業利益は1000-800=200ドル

・その後金相場が10%上昇して1100ドル/オンスになった場合は


 営業利益は1100ー800=300ドル


金相場は10%の上昇なのに営業利益は50%の上昇となります。
もちろんこれで株が50%上昇するとは限りませんがそれを期待した値動きとなります。


2)購入には米国株口座が必要

 日本には純粋な金鉱株はありません。
強いて言うなら菱刈鉱山を持っている住友金属鉱山(証券コード5713)
ですが金相場との連動は期待できません。

 最近では国内証券各社もサービスが均質化してきていますから米国株手数料も横並びになってきました。お好きな会社で口座を開いてください。

有名どころではSBI証券、楽天証券、マネックス証券あたりでしょうか。

本気で米国株に取り組むならIB証券という手もあります。

3)銘柄調査の方法

FINVIZ
https://finviz.com/

へ行きます。

(1)Mapsを選ぶ


 (2)Bubblesを選ぶ

 (3)INDEXをAny、SECTORをBasicMaterial、INDUSTRYでGoldを選択


そうすると米国に上場されている金鉱株がバブル表示されます。バブルのサイズは時価総額です。
試しに一番大きなバブルにカーソルを合わせると世界最大の産金会社バリックゴールド(ABX)と表示されます。
ABXという記号は日本の証券コードにあたりティッカーシンボルと呼ばれます。




4)金鉱株ETF

 銘柄調査が面倒だという向きにはETFも米国市場に存在します。
このまま買っても良いですし、ETF構成銘柄の中の個別株を買っても面白いと思います。

Vaneck Gold Miners (ティッカーシンボル GDX)
GDXを構成する上位10銘柄


Vaneck Junior Gold Miners(ティッカーシンボル GDXJ)

GDXJを構成する上位10銘柄

 基本的にはGDXJよりもGDXの方が良いと思います。GDXJは時価総額の小さな企業のETFなので成長性を期待するのは良いのですが未だ探鉱中で利益の出せていない企業も含まれるためです。

 表中にAISC、TCCという指標がありますがこれは1オンスの金を生産するのに必要なコストです。
 AISC=All In Sustainable Cost  ワールドゴールドカウンシルが提唱する本社費用や将来の閉山費用も見込んだ1オンスあたりの金生産コスト

 TCC=Total Cash Cost  これはAISCよりも緩くて本社費用や閉山費用を含んでないようです。


5)禁断の3倍レバレッジETF

Direxion Daily Gold Miners bull 3X ティッカーシンボルはNUGT
これはGDXの3倍の値動きをするように設計されています。

ただでさえ金相場をレバレッジしたような動きをする金鉱株ETFをさらに3倍にレバレッジした動きをします。

ただレバレッジドETFはCFDのように追証の心配こそありませんがトレンドに乗っていないときに買うとその性質上減価してしまう欠点があります。

それでもこれを使いたいときはGMOクリック証券のCFDで購入できますのでわざわざ米国株口座に現物で保有する必要もないと思うのです。



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